2016年8月9日 壺装束

壺装束

壺装束

壺装束

■衣装

壺装束…貴族女性のお出かけ用の装束です。頭にかぶっているものは「むしのたれぎぬ」と言います。名前の由来は「からむし(麻)」で作られたからだそうです。虫よけとしての使い方が主ですが、ここでいう「虫よけ」とは、蚊などの害虫除け以外に「悪い虫がつかないように」つまり「男性に顔を見せない」という意味での「虫よけ」でもあったそうです。

■東京成徳大学日本伝統文化学科装束班の活動について

もともとこの装束班というのは平安時代の文学等を読む際に「十二単とかはいったいどうなっているんだろう?」という素朴な疑問から始まったのですが、なかなか身近に触れる機会がなく「それならば自分のところで揃えてみよう」と思ったのがキッカケです。学生さんの中で、特に飯田さんのように装束に興味を持ってくれた人がいて、先輩から後輩に技術を伝えるような形で今の装束班ができあがっていきました。今では全国の神社から依頼があるぐらい技術が向上しております。教育普及活動なので全くの無料でやっているワケですけが、一人でも多くの人に装束に触れて貰えたらいいなあ、というのが装束班の活動でございます。 

■着付けの習得について

スタート時は我流でしたが、装束研究家の八條忠基(はちじょうただもと)先生より直接の指導を受けたことにより学生さんたちの技術が向上し、いま色々なところで装束の着付けをするようになっています。

東京成徳大学

青栁隆志教授

ブログLink:伝統文化★資料室

 

撮影場所:東京成徳大学日本伝統文化学科 Google MAP

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